邪馬台国見聞録 安本美典 徳間文庫

邪馬台国九州論の中で、東遷説を追い求める安本氏。理論構成も素晴らしく、数理的アプローチも非常に説得力があります。これまでの数々の学者の研究を4つのパラダイムに分け、解説した後、持論を展開されています。「甘木朝倉地域にあればいいですね」と声をかけたくなるような力作です。ただ、本人の中にあるジレンマのようなものを感じるのは私だけでしょうか。絶対、おすすめの一冊です。(本の写真をクリックいただければ、アマゾンのショップに繋がります。)
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読みやすさ  ★★★★★
着想の奇抜さ ★★★★
論理の力強さ ★★★★★