中国の研究者のみた邪馬台国 汪 向栄  同成社


邪馬台国を読み解くには、どうしても魏志倭人伝に代表される中国の歴史書を追っかけていくことが必須であり、絶対となります。我々は、それらの文を書下し文にして読みますが、時々、「以」の用法とはじめとして、この接続詞としての理解でいいのだろうかと不安になることがあります。中国の人からみれば、どこまでの意味が隠されているのか解明してくれるのだろうかと期待して読みましたが、ほとんどの内容が日本のこれまでの研究者のまとめとなっていました。最も経済の発達したところに都があったというのは、考え方として納得しにくいものがあります。(本の写真をクリックいただければ、アマゾンのショップに繋がります。)
Pasted Graphic 4

読みやすさ  ★★★★
着想の奇抜さ ★★
論理の力強さ ★★★